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【第17章】ギャンブルの必勝法

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65)年賀状の依頼は組事務所だった

それは年末も近い12月23日だった~年賀ハガキ宛名を毛筆でとの依頼だった・宛名書きにしては少し遅いのではと思いつつお伺いすると~、高級マンション一室自宅兼組事務所なっていた~

広め玄関から廊下を歩くとピカピカ輝いている~・周囲も綺麗に整理整頓されて無駄がない<バーテン時代にこん話を聞いた事がある>刑務所に入るとやることがないので・房の中はホコリが一つもないんだと・ここにもそんな人が居るんだろうな~と思いつつ

部屋に通されると組長毅然として座っている~取り敢えずは料金を伝え350枚年賀はがき預かり部屋を出た~

色々な依頼がくるだろうと事前各種登録者を募っていた~年輩の方なら間違いはないだろうと毛筆の出来る60代女性を選んで訪問し<年賀はがきの書きかたはおご存知ですか>と尋ねると・ハイ大丈夫です・と答えが返って来た~

名簿を見せ~この様な内容です~肩書が少しばかり多いので間違いの無いようにお願いしますねと告げ・名簿年賀状を渡した・まあ~60代で筆書きが出来る人なら大丈夫だろう・細かく説明するのは失礼かも<これが浅はかだった>29日貰いに行き・出来上がりのハガキを見た瞬間『冷や汗が出た~』うわ~どうしよう・書き直すには間に合わない~

それは住所・番地・肩書・名前とか<行も列も不揃いの箇所が多すぎる>困ったぞ~字の大きさもマチマチだったので苦労して書いてくれたんだ~頑張ったんだな~とは読み取れたが・今更しょうがない・不揃い部分指摘し今後はこのように書いてくださいと伝え・手当を渡して帰った

参ったな~修正無理だし~まずは謝るしか手立てがない~事務所に出向き組長に<この様な仕上がりになってしまいました誠に申し訳ございません>これでは料金を戴く訳にはゆきません・なにとぞご勘弁ください・お願いしますと・平身低頭謝った~

傍にいた若い衆が、けじめをとってもらわないかんな~と言葉が聞こえてきたが~ひたすら謝り続けるしか方法がない~組長は腕組みをしたまま・しばらくして首を縦に振ってくれた<ありがとうございました・ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした>と言葉を残して帰った~ああ~なんとか無事に治まって良かった・ホッとした・

確かに文字数が多かった住所の他何代目・何々組・OO組長何々舎弟頭とかの書入れがあった

・会社関係ならもっと厳しかったかも知れない・

66)便利屋の仕事はさまざま~

結婚式を間近にした男女事務所まで出向いてくれた新郎身内がいないので式場に友人や知り合いとして何人かを出席させてもらえないかと<それはそれはおめでとうございますと言葉をかけ7人に行ってもらったが・この人にはたいそうに喜んでもらえたお祝い事だし料金は日当だけを頂戴した~

自宅や部屋のゴミを処理してもらえないかとの依頼は時々ある~行けば大量の不要品で足の踏み場もない~最初は<うわ~なんだこれは>思ったが~どうやら他人ごとではないようだ~新しいモノを買って古いモノを捨てられない人結構いる高齢になるとこうなるかもしれない~

世間体もあって時間帯は深夜・早朝にしてほしいと~体が不自由・ゴミ捨てが面倒とか理由は様々~軽トラックならすぐに満杯になる~これは市の処理施設へと運ぶ<片付ける気持ちになれない女性がいる

公団住宅の60代女性は~早朝非常階段を降りる音が部屋まで響いて困っていると~原因は新聞配達員が階段を駆け下りるようだ~近隣販売所に出向き~苦情が出ているので対処するようにお願いをした~

ある時はおばあちゃんがデパートに買い物行きたいと云うので一緒に付き合って貰えないかとか~4月には大阪城の花見席場所取り依頼何件かある~前夜から徹夜待機したり~チケットの購入~水回りの修理~手に負えない荷物運び手伝いなど~

<なにかとあるもんだな~>

あすか君が結婚した

スタッフあすか君女性宅の引っ越しに行き~これが縁で彼女と結婚することになった~その後に彼は美術品骨董品を扱う古物商派遣社員で行った~

彼は美術品骨董品査定が勉強できて面白いと言う<どうやら彼に合ってるようだ>結婚したことだし~便利屋よりも良いだろうと社員として勤めるように計らった~

これを機に便利屋を解散しよう

<ひと通り経験できた~スタッフには先の見える仕事に転換して貰おう・卒業かな~>

67)古物商の相談ごとは

古物商はあまり知られていないが<各地美術道具市場(天下茶屋にも>があり~業者骨董品・美術品・物品等を持ち込んでオークションにかけたりで売買を行っている開催日には日用品・電化製品とか高価物品迄も取引されている~

あすか君勤めだして一年が過ぎた頃に<店でトラブルが起きて困っている>と相談にきた~じゃ~いい機会だ~応援するからと独立を勧めた~骨董品買いますと新聞広告に出し”開業”をした~スタート直後から食えるようになった~まずはひと安心

数年後にTV【なんでも鑑定団】放映されて<骨董ブームになった>彼の独立大正解だったTVの鑑定士価格を上げるほどに<手持ちの資産価値>が上がるので一石二鳥だ~

あすか君の相談事

ある日相談したい事があるというので<話を聞くと>資産家の奥さん来店し~主人が亡くなり・美術品が沢山残されていて~それを親戚達がねだって来るので困っている~絵画や美術品などの高価モノ選択して預かってほしい云われ~

倉庫に保管はしてるが~なんと~その奥さんがハワイの別荘でお亡くなりになったという<どうすれば良いですか~>世の中にはこんな事もあるんだ~

死人に口なしか~笑って聞き流し~答えは出さなかった~誰かに話を聞いてもらえれば肩の荷が降りるものなので~あとは本人が決断するだろう<数千万円モノ多数あったようその後も聞くこともなく~今も知らない~

68)ギャンブルの必勝法

便利屋を辞めて~少しばかりホットしたような気分~多様な仕事から解放されたせいなのか~それとも飽きたのかな~次は一人でやれるビジネスはないだろうか~と・ぼんやりと天井を仰ぎ見ながら~

あの頃はよく競馬場に通ったな~その時に競馬必勝法を考えたが~あんなもの・売れるだろうか?

それでは~競馬雑誌を買って広げて見てみると・あるある競馬必勝法広告が載っている・やっぱし買ってくれる人がいるんだ~これって特殊な職業だな~何んでもいいや~これやって遊ぼう~

それでは購買者計算をしてみよう~人口が1億人・成人・男女・地域からギャンブル人口は~その中から購入者は何パーセント・え~と・なるほどこんな数字かな~これ以上概算してもしょうがない~

その頃に考えた必勝法想いだしながら原稿作り印刷➔おっとと~その前に事務所を借りなきゃ~と日本橋通り黒門市場近くに小さな事務所を借りた~

電話受け事務員を雇用し~その時~日本橋通りで以前にディスコでウエイターをしていた上原君出会った~今は仕事をやっていないという・じゃ~手伝ってもらおう~

必勝法はポケットに入る手持ちサイズにしよう~まずは2000部を作り~売値必勝法参考<一部一万円に設定こういうものは特殊なので値段も高い~ギャンブルをする人は藁をも掴む思いで何かしらのヒント求める~

売り場はギャンブル場周辺の書店がよさそうだ~広告に書店名を載せれば書店も納得してくれるかも・これなら営業も楽だろうし~

上原君全国公営ギャンブル&場外馬券売り場の周辺書店営業に行くことにした~書店へのマージン一冊3千円にしよう(一般的は22%位)これなら置いてくれるだろう~

書店に頼みに行くと意外スンナリだった<書店からすればマージンが高い>ただ置くだけでいい~上原君は九州熊本から北海道旭川行った<彼は全国を旅したこんな経験滅多にはできない~ひと回り大きく成長するだろうな~おいらが20才の時に新宿~札幌行った時のように~

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<東 京>

書店名掲載した広告九州・大阪・北海道のスポーツ紙に出すと~予想通りだった~書店が無い地域からは毎日のように現金書留届いた~

最後は東京だ~広告料は大阪2倍ほどだが人口数でそれなりに売れるかも~大阪に東京の広告代理店はなかった~電話帳で広告代理店を探し依頼した~

反応が速い~掲載日の翌日午後現金書留が届いた~それも155通も来たので驚いた~やはり東京大阪では経済規模購買力にも差があるようだ~本屋売り上げ部数大阪4倍以上だ~

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