カンカン照りの太陽の下🔆全身の水分がすべて吹き飛ぶような猛暑日だった、コンクリートに寝そべると・先輩がポツリと呟いた~
「あ~この世に楽な仕事はひとつもない😌」
1)飯場土方作業員をやろう
45歳~育った街・博多に行こう、永らく遠ざかっていた大切な母親の傍で少しでも面倒を見て上げられたら~との思いもあった~幼馴染みや知り合いとか誰かに会いたいとの心境ではなかった~
悩んだ末の『決断だ』やるしかない、住み込み日雇い土方、3畳一間の飯場はおいらのやり直しにはピッタリだと自分に言い聞かせた~
住み込み日雇い:土方作業員


”心機一転”此処で汗を流せば”身も心も”自分を変えられる~原点に戻れる、一度はやってみたいという気持ちもあった~人類起源の男仕事だ~

そこは博多駅から歩いて15分ほどだった~五階建ての壁に<人夫募集の張り紙>が貼ってある・入口のドアーを軽くノックして開くと親方らしき人がソファーに座っていた~

募集の張り紙を見て来ました~仕事をやりたいんですが~
答えは二つ返事だった~待遇は日給9千円・部屋代と朝食で月5万円が差し引かれるようだ~すぐに3階の部屋に案内された~ドアーを開けると入口は縦横60cmほどの空間に部屋は畳三畳のスペースと縦横60cmの押し入れ・エアコンなし・風呂なし・共同トイレと洗面所がある・銭湯通いになるようだ~
2・3・4階に各8部屋がありほぼ満室だった~5階は親方夫婦の住まいになっている、他に通いの人夫もいるとか、布団は自前と言うのでさっそく布団を買いにゆき寝床の用意を済ませた~これで明日から仕事だな~難しいことは考えないことにしよう。
🐵どんな人達がいるんだろう?
この世界は一般社会とは違ってるのだろうか~恐いのかな~というイメージはあった・まあいいか~やるきゃない~手持ちの仕事着はどれもジーンズ¥18000・シャツ類は¥12000・こんなんしか持ってなかった~
♪ 朝だ~5時半に起床し質素な朝食を済ませる~今日から土方仕事のはじまりだ~7時頃に一台の軽トラックが迎えに来た~OO電機と書いてある~
下請けの電気工事屋さんだった~車に乗せてもらい現場に到着する~空を見上げると雲一つないブルースカイだ~梅雨明け10日は好天気と言うがまさにその通りだ~




社長さんにハンマーとたがねを渡された~ハツリをやるからこのコンクリート壁を掘ってくれ(長さと深さを指示され)左手にたがね・右手にハンマー~狙いを定めて打つ・打つ・打つ~コンクリートを砕くと埃が舞い~吸いこんでしまう~ゴホゴホと咳込みながら又打つ・打つ・打つ~
今まで楽なことばかりをやって来たんだな~と思いつつ壁にむかってと打ち続ける~ガン・ガン・ガンと音が鳴り響く~回数なんて数えるなんてことはない~ただがむしゃらに打ち続けた~
ハンマーを持つ右手が重く感じてきた~重い~右手が上がらなくなってきた~たがねの的を外して左手を何度か打ってしまう・痛い~それでも壁にむかって打つ・打つ・ひたすらに打つ・汗をかきながら空を見上げると~カンカン照りだ~


額から腕から汗が吹き出すように😓落ちて来た~
やがて背中・胸・全身に汗が拡がってゆく 昼になりシャツを脱いで絞ると水滴になって流れた
近くで弁当を買った、食べようとすると<手がしびれて箸が持てない>箸を握ってガツガツと食べようとしたが~喉もカラカラに渇いて食べ物が通らない~しょうがない時間をかけてゆっくりと押し込んで行こう~
午後からは地べたのハツリだった~これを終えてパイプを取り付ける<その中に電線を通す>これで OK!なんとか一日が終わったが・いきなり使ってない筋肉のフル作動で全身はガクガク~クタクタだ~


銭湯に行こう~湯舟につかると生きた心地がした~😀
寮内の部屋は物静かだった
なんとなく~当初の思惑とは違っている~と感じた~いかつい顔の人がいない~皆さん目が優しい~部屋に戻り一人になると<なにか変だな~>誰かが歩いてる時の足音は聞こえるが『シーン』としている<静かすぎる>話し声が全然聞こえない~とても20数人の男達が同じ建物の中に住んでるとは思えない~どの部屋からも会話らしき声が~ないのだ~
早朝と夕方にみんなと顔を合わせる
3日が過ぎ~廊下で出合う先輩にそれとなく聞いてみよう~あの人の名前はなんて言うんですか?尋ねて答えられるのは1~2人だった<名前を知らないようだ>なるほど~そうなんだ~仲が悪いとかではなく・遠慮してるのかな~
それではと🐵策を講じることにした
やってみよう~翌日から顔を見合わせた先輩にその都度~あの人の名前は何と言うんですか?と尋ねた~2週間でほぼ全員の名前は解った~それでは始めよう~
ことあるごとにわざとらしく・大きな声で呼んだ~
OOさん~OO々さんと~名前を連呼して意味もない挨拶をするようにした~日々やってると効果てき面だった~同じ屋根の下だ~2週間も過ぎると皆さん互いの名前を憶えてくれた~これが会話へと繋がっていった~それまでは顔を合わせても名前を知らず~きっかけを掴めなかったんだ~
😄<本当は話をしたかったんだ~>
皆が部屋間を行き来するようになった<廊下で笑い声が聞こえた>うまくいった
日曜日の休日に宮崎先輩が話しかけてきた~あのな~31号室の田中さんはお金を貯めて2年後になにかを始めると言ってたぞ~と・言ってくれた~
やった~・そういう話が聞けるようになったんだ~<嬉しかった>そんなこんなで仕事も身体も少しづつ慣れてきた・・
ある現場の昼休みだった~汗を流して熱くなった身体をコンクリートの上に寝そべると・ひんやりとしてなんとも気持ちが良いのだ~横にいた先輩に
<けっこう疲れますよね~> と言うと👨🏽🦱《先輩は一言つぶやいた》
《 あ~ この世に楽な仕事はひとつもない~😯 》
三ヶ月が過ぎて後輩が入って来た
彼は見るからに遊び好きでのんべんたらりとした表情をしている〈私は楽な道ばかりを選んで生きてきました〉と顔に書いてある~現場に行くと~あっちに行ったりこっちに来たりと・ただウロウロするだけで何もやっていない~なのにふた言目にはキツイ疲れたと言いながら~くっついてきては傍を離れない~


そんな彼に笑いながら言った<ああ~そうかい>この仕事はアスレチックをやってお金がもらえるんだもんな~一石二鳥だ~ありがたや~ありがたや~
<楽しいと思うか~苦しいと思うかは~考え方一つで決まるんだ~>とは言ったものの~ありゃりゃ~今からは彼の前では疲れた表情を見せられなくなったぞ~
だが彼は~三ヶ月を過ぎるといなくなった~やっぱしな~遊び人にこの仕事は無理だったんだ~
おいらは運転手を兼用でやることにした<運転手当が貰える>どういうわけか皆さんは車の免許を持っていなかった(ひょっとするとそれぞれの都合で隠してるのかな?)それからは自社のマイクロバスで現場へと運転するようになった~
県外の仕事を終えて
佐賀県・武雄温泉のマンション建築の帰りに町中の道路に入ると~いきなり後ろから声が~次の信号の角で止めてくれ~だった~道路脇に車を止めると<バタバタと皆んなが降りて行く>座席には一人も残らず~何事かと見ると~そこは酒屋さんだった~


思い思いの酒とつまみを買っては車中で飲むのだ~最初は驚いたが~毎日そうだった<ふ~ん~なるほどね~>
それから数日後に答えを知った~その日は近くの現場だったので帰りに皆と一緒に酒屋に入った~好きなビールをひと口飲むと~その瞬間に~
ウワ~なんだこりゃ~カラカラに乾いた喉元からビールがシュワ―ッと音を立てるように<一気に浸透する~身体中に拡がってゆく>日中に汗を流し水分不足になってる体は吸収が速い~炭酸とアルコールが体中を駆け巡っているようだ~


こりゃ~美味い・冷房の効いた室内仕事の一杯とは 雲泥の差だ~
武雄温泉の帰路の途中だった
ガソリン切れを起こしてしまった<ミスった~>長年も乗っていた乗用車とはゲージの感度が違う~
ゴメン~ガソリンが切れた~と<ひとこと言った時>宮崎さんが後部座席のポリタンクを持つや・ドアーを開けて脱兎のごとく走って行った<まさに瞬時の出来事だった>15分ほどして息を切らせながら宮崎さんはガソリンを手に戻って来た~
<宮崎さん~ありがとう~ありがとうございます>帰ってからすぐに宮崎さんの部屋にお礼にゆくと・宮崎さんが言ってくれた~
♪ この人のためなら何でもしてやろうと・そう思ったんだ・ん~
そんな宮崎さんに聞いてみた<どうしてこの仕事に入ったの?>宮崎さん曰く・田舎の友人に40万程を借金して返せなくなったと<おいらは答えた>良かったら一緒に行って謝ってあげるから<その時は声をかけて下さい>
土方仕事はハードだ!
企業や会社でも社員が手に負えないようなハードな作業があるとヘルプとして依頼が入る、山ほどのゴミ処理・重量級の運びモノ、建築現場でも末端の作業(きつい・きたない・危険)の3K の応援に行く~
土方人夫はそれを承知で働くので愚痴をこぼす人はいない~自ら選んでこの仕事に挑み励んでる
そんな人達に恐いというイメージを持ったのは間違いだった~ただひたむきで実直に仕事をこなしてゆく~過去は知らない~でもみんな目が優しい~
~やがて半年が過ぎ新年を迎え~春の日差しの頃に<卒業の日は来た>子供の頃に力仕事をやったせいか~椅子に座る仕事よりも こっちの方が 健康的で好きだな~とも 思った!


有意義な日々を過ごせた~リフレッシュも出来て楽しかった!やりたかったことを一つ・消化できた気分になった~😊
2)ホストクラブをやることになった
♪ 54才だった


当初は子供向けのアニマルレストランを開業しようとロスアンジェルスへ視察にも行った~だが予定の場所は貸してもらえなかった~県外の人には貸せないとか~それじゃ仕方がないとホストクラブでもしようと~切り替えることに~
高松市は人口40万人ほどの中核市になる・まずは街を散策してみることに~中央商店街のアーケードは総延長は2.7㎞と長い~
広くて綺麗な商店街だった~ごちゃごちゃとした雰囲気もなく・のんびりと散策できて気分が良い~イイ通りだな~商店街から横道に入ると飲み屋街になる~スナックビルの看板が多い~雰囲気からしてこの土地の人は夜遊び好きなのかな~


寿司屋さんがあっちにもこっちにも~寿司屋さんが多いところはお水が賑わってると言う事になる~まずは不動産屋に行って物件を見せてもらおう~
三軒ほど見せてもらい~6階建てのスナックビルの3階に24坪の物件があった~以前はクラブをやっていたとか・ここに決めよう~
居抜き物件で店内は散乱とした状態のままなので地元の工務店に改装を依頼をすることに・え~と改装が終えるまでにすることは求人誌にホストの募集とカラオケ屋・酒屋・食器具・備品・装飾用品とか・足を運ばなきゃ~


~内装や準備も終えてやっとクラブらしくなってきた~各ボックス席は透き通った薄柄の開きカーテンで仕切られ~個別席の雰囲気感がでている~
面接の日がやってきた~初経験や元ホストとか12名を決めた~20~26歳で身長164㎝~183cm・可愛い・しっかりした顔~のほほ~んとした男子とかそれぞれに個性がある~
その中にひときわ目立つ美男子がいた~背も高くスマートだ~これはなかなかいないぞ~まるで欧州の貴公子のような雰囲気を持っている・他のホストも見るなりに男前だ~と・声が漏れる・太目の男子は一名しかいなかった~少ないな~
従業員は寮有りで募集~遠方や部屋を持たない人に~マンションひと部屋を借りた~
出勤時間は19時&21時~閉店が5時と長いので~食事は賄い食でいつでも作れるようにしている・ここは地方なので給料は固定給を基本に渡すことにした~と言う訳で開店の準備は整った~
開店前日にホストに集合してもらい食事会を開いた~人は食べると緊張も緩み表情も穏やかになる~難しい話はしない~この縁を大切に仲良く楽しめる職場を作ってください~転ぶ者もいれば・助ける者もいる~それが一つの輪になれば~


短い挨拶言葉を終えて~お酒で自然と笑顔になる、互いに自己紹介を始めだした~にこやかで気分がいい~仕事はその都度に指導をすることにしよう~
マスターの仕事は客席マナー・心遣い・身だしなみ・悪酔いをしない酒の飲み方・成長を促す言葉~教えることは多々ある~そして何よりもお客さんと従業員の安全を守る事が大切だ~
お客さんの中にはマスター好きな女性もいるが~ここはホストが主役なので彼らを立てて振り分けることに
3)ホストナンバーワンは誰だろう
貴公子のジュリー君はナンバーワンにはなれないだろう~あれだけの美貌ならほっといてもお客さんはつく~あまり頭を下げることもしないだろう~
昼間に仕事を持ってる蒼君はしっかりとした口調で話す切れ者に見える~面接の時にあれこれと質問を投じた長身の晴樹君はリーダーシップを発揮しそうだ~アルバイト学生の宗介・それとも結城君・ジョージ君・慎介君とか・誰だろう・?
♪ 新規オープンの準備は整ったが~お客さんはホストだけに頼るわけにはいかない~店の宣伝チラシと名刺を事前に作ってあるのでホストにチラシを配布してもらった~
お客さんがチラシを持参してくれればボトル一本をサービス~どこにでもある内容のチラシで下欄に番号が押してある~誰が配布したチラシなのか・解る~
番号のチラシで~担当になる~又、希望者には風俗に遊びに行かせた~
そこでは会話と入浴だけで帰らせる~それ以上の行為はしないのがルール~行為があればただのお客さんになってしまう・あくまでも本人の宣伝目的であると言うことを言い聞かせた<風俗嬢とホストは似た者同士で縁深い>
♪ そんなこんなで店はオープン~さてと誰がナンバーワンになるんだろうか~楽しみだ~一月もすると決まった!身長164㎝25歳の涼君だった~歌も上手かったが何しろマメによく動く~細かいところまで気が利く~いつも機嫌が良く・仲間ともよくしゃべる・・
お客さんが帰る際にエレベーター前まで見送り~ありがとうございました~と扉が閉まった途端に脱兎のごとく三階から階段を駆け下りる<一階で扉が開いた瞬間>目の前に笑顔で待ち受けている~またのご来店をお待ちしております~と丁寧な挨拶をする <これは定番だがお客さんは喜ぶ>
♪ 彼は色々と作戦を準備していたようだ~お客さんの耳元にそれとなくつぶやくのだ~僕、昼間は何もすることがないんです~何でもやりますからお手伝いさせてください~TEL・待ってますよ~奥様方はこの文句に引っ掛かる~昼間は有閑マダムである~なにかと・都合がよい~
♪ 彼は歌もうまっかた<歌がうまいと女性にもてる>これは確かだ~
こんな会話を耳にしたことがある~飲みに行った席でお客さん同士が『ここのママは歌の上手な客と』一緒になったらしい~歌が上手なだけで一緒になるなんておかしいだろう~と~『解ってないんだな~この人達は』
♪ 選曲で考え方が読める~歌い方や仕草で性格・感性・感情が見て取れる~女性は第六感なるものを持ち合わせているんだよね~
<男性は視覚から 😊女性は聴覚から異性を感じる~>



ホストの給料はどうなの
近年は高級シャンパンや上限の無いボトルもあるが~地方ではヘネシーリシャール(仕入れ値で当時24万円)これが一番高値だった~
都会とでは落とす金額に大差がある~お金に糸目をつけないお客さんは地方にはいない~当然のごとく明朗会計になる~
♪ 月末に売り上げ競争をする時がある~どうしても今月はナンバーワンにと思ったときに戦いがある~ひいきのお客さんと売り上げ合戦を始める~お客さんも私のOO君を一番にしなくちゃ~競争になると我を忘れる~
♪ ちなみに男性はその日の飲み代とかを計算しつつ~飲んだりするのだが~
ホストクラブには必ずや風俗の女性が来店する~この女性達があってこそやってゆけると言ってもいいくらいだ~ではなぜ風俗女性はホスト遊びをするのか~




彼女達は好き好んでその世界に飛び込んだと言うわけではない~それなりの事情を抱え思い悩んだ末に~とかもある~お客さんの中には無理難題を欲求する人もいる~そんな時にも笑顔を返して頑張らなきゃ~と仕事に励む~
入店してからも精神愛が遠ざかるのでは~何処かへ消えてゆくのでは~と自負心に悩む女性もいる~そんな仕事を終えたあとの解放と発散がホストクラブだ~ホストなら似た者同士で好きなことも言える~
彼女達はホストに無理なコトを押し付けて~気晴らしにする~お酒が弱いホストにはガブ飲みをさせて酔っぱらった姿を見て笑い転げて面白がったり~お酒が強いホストにはどこまでゆくんだよ~を~楽しんだりもする~




ここも2年程と決めていた~本業との往復で淡路鳴門大橋は100回以上は往復したようだ~
《少しはこの土地の若者の気質を知ることが出来たかも~我が息子はこの地で育つ~》
徳島・愛媛・高知へも遊びにも行った~四国は山の綺麗な所だった~
♪ 良いことも~悪いこともあったが~両方合わせて<イコール・ゼロ主義>なので・気にしない~気にしない・あ~楽しかった~
4)恋のキューピットになった




24歳の時だった
宗右衛門町通りのダイヤモンドビルの3階に100坪の洋酒喫茶(バーのデッカイやつ)があった~ロングカウンター&丸カウンター&BOXで240席ほど~男性バーテンダー24名・ウエイター8名の大型店で流行っていた~
♪ いつも満席で土曜日には3回転以上の繫盛店だ~カウンター同士で売り上げ競争がある~順位に応じて報酬が貰える~大入り手当もあった~
お客さんは女性の方がやや多く~看護婦・銀行員・OL・学校の先生・飲食関係等々~年齢層は20代女性が60%それ以上が40%ほど~男性客は女性が多いので~それをお目当てに来店する~20代~50代とほぼ平均していた~
なぜかおいらは先輩を差し置いてふた月で総チーフに抜擢された<東京・札幌の経験が功を博したのだろうか>
♪ その日は火曜日だった~パリッとしたスーツを着こなした30歳位の男前さんが来店した~いかにも仕事はできそうという感じの彼が一杯飲み終えたころに話かけてきた~今週の金曜日に彼女を連れてくるから頼みたいことがあると言う~いいですよ何ですかと聞くと~彼女に強いカクテルを飲ませてくれ~だった~
♪ 了解しましたと即答した~金曜日に二人はやって来た~彼女はしっかりとした顔立ちの結構な美人だ~彼氏は下心もあってか~少しばかり緊張気味の様子~




♪ 飲み物は美味しいカクテルでも作りましょう・と~シェーカーを手にしてふるまうことに<当初から決めていた>彼女にはリキュール(果実酒)主体の色がキレイでアルコール度数の低いドリンクを~
彼氏には色合いの薄いウオッカ・テキーラ・ジンベースが主体~ついでに当時一番アルコール度数の高いアブサンも入れよう!てなわけで~シロップを混ぜて甘みをつける~は~いできました~どうぞ~差し出す~
少しばかり席を離れて飲み終える頃に2杯目を出す~会話の邪魔をしたくないのでたまに行っては<飲んでますか~>と・言っては席を離れる~彼氏の勧めもあって三杯目~そして四杯目・これで決まりだな~かれこれ90分は経過している~
席に行くと会話もおぼつかない彼氏と~至って平然とした彼女がいる~もう帰るからと彼氏が言うので伝票を手渡し~ありがとうございました~後姿を見ればふらついている彼氏を彼女が支えつつ帰って行った~少し効きすぎたかな~
♪ あーあ~これでいいんだ~彼女にその気があれば介抱するだろう~それで結ばれる方が理にかなってる・めでたしめでたし~そうでなければ彼氏の下心が裏目に出たと言う事になる・縁は大切にしなくちゃ~<全国を廻れば こういう事も学ぶ>
🐵恋のキューピット
男女がそれぞれに思惑を秘めながら~客席へと着くのだが~いつもながら一人客が多いのだ~おいらも皆と会話を交わしたいが~手が廻らない~
よ~し~こうしよう!あの人とあの人は年恰好も雰囲気も合いそうだ~まずは女性に一言・声を掛けよう~
♪ あのね~向こうに男の人がいるでしょう<そう一人でいるあの人・彼と一緒に飲んでくれない>良さそうな人だよ~おごるように話しをするから~と・それとなくOKをもらう・




次は男性に声をかける ”あっちの女の人一人で来てるんだけど一緒に飲んでくれない” 一杯おごって上げてよ~話しはしといたから~ね~
全員OKだ~そりゃそうだよね~相性を見計らったんだから~これで一石三鳥~ドリンクのお代わりで売り上げは伸びる~手間は省ける~二人が上手くゆけばなお良しと~
♪ 多忙な時とかどこか遠くを見つめてるお客さんにはこの手を使う~一晩に三組をくっつけたこともある~カウンターの月間売り上げはいつも一位だった!
♡ それだけではなかった付録がついてきた ♡




次に二人が一緒に来店した時~彼氏が口を開いた<僕たち結婚するんです>え~おめでとう~やった~やったぞ~嬉しかった!それは一組だけではなかった他にもいた~いた~多分報告に来なかったカップルもいるはずだ~よかった・よかった~上出来だ~




